メタボリックシンドロームを解消しよう(8) 脂質異常症について
献立作成者:矢田美幸 |
今回は脂質異常症についてお話しします。
脂質異常症は遺伝的素因から現れることもありますが、多くは不健康な生活習慣から発症すると言われています。
メタボリックシンドロームの関係図
コレステロールは、細胞膜を安定させ多くのホルモンや胆汁酸などの 材料にもなる物質で、健康を維持する上でとても大切な働きを持った 成分です。 中性脂肪も、増加すると問題を起こしますが、生命維持に必要不可欠 な脂肪です。
(1)エネルギーを蓄える
(2)内臓を衝撃からまもる役目
(3)ホルモンを分泌させる役目
などがあります。
コレステロールと中性脂肪の基準値は
総コレステロール 220mg/dl未満
HDLコレステロール 40mg/dl以上
LDLコレステロール 140mg/dl未満
中性脂肪 150mg/dl未満
健康のためには、コレステロール値・中性脂肪を基準値の範囲内にあるようにすることが大事です。
気をつける点としては、まず体重を適正に保つことが一番です。それには食事と運動です。
(1) 適正な量をバランスよく食べる。「食品交換表を使って」
(2) コレステロールを多く含む食品を摂りすぎないようにする。
動物性の食品、特に鶏獣由来の食品は多くのコレステロールを含んでいるので、気をつけましょう。
(3) 食物繊維を心がけてとる。
コレステロールの吸収を抑える働きがあります。
野菜、海草、きのこ類、果物、穀物など
(4) 中性脂肪が高い人は、砂糖や果物・お酒など糖質は控える。
(5) 運動は、毎日を活動的にするということが基本です。
昔の生活のようにこまめに身体を動かすことが大事です。
今回の献立の栄養量
エネルギー量 (Kcal) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
470 | 23.1 | 12.7 |
コレステロール (mg) |
食物繊維 (g) |
塩分 (g) |
211 | 8 | 2.6 |