メタボリックシンドロームを解消しよう(3) 高血圧について
献立作成者:広瀬輝美 |
血圧とは、血管の中を流れる血液の勢いが、動脈の壁に与える圧力です。
心臓が収縮して血液を送り出した時の血管への圧を最高血圧、拡張した時、血管が元の太さに戻りながらかかる圧を最低血圧と言います。
下図は、心臓が収縮して各細胞に血液を運び、静脈を通って戻る流れを示したものです。
次に高血圧だとどうしていけないかを下図に示します。
(イメージがわくように水銀圧を水圧にしてみると水銀圧10mmHg:水圧13.6cm)
あなたの血圧はどの段階にあるか下図の分類を見てみましょう。
〜高血圧は無自覚に動脈硬化を進行させます。
成人における血圧値の分類
成人における治療対象血圧・降圧目標血圧 | ||||
糖尿病 | 若年・中年者 | 高齢者 (65歳以上) |
家庭血圧 | |
治療対象血圧 | ||||
収縮期血圧 | 130以上 | 140以上 | 140以上 | 135以上 |
拡張期血圧 | 80以上 | 90以上 | 90以上 | 85以上 |
降圧目標血圧 | ||||
収縮期血圧 | 130未満 | 130未満 | 140未満 | |
拡張期血圧 | 80未満 | 85未満 | 90未満 |
血圧が上がる原因には、なにがあるのでしょうか?遺伝的要素、食事、
肥満、運動不足、喫煙、交感神経、ホルモン、アルコールなどあります。
両親のどちらかが高血圧症である場合、子供が高血圧症になる確率は高
くなると言われています。(食習慣が似ていることも1つあります)
塩分をとりすぎると、体は水を要求(のどが乾く)します。血管は血液
量が増えると圧が上がります。
精神的にストレスを受けると、交感神経が緊張して血管を収縮させるの
で、血圧が高くなります。
生活習慣を修正することにより血圧の低下が見込まれます。
・減量:体重10kgの減少で概算
・低脂肪乳製品、野菜、果物の多い食事
飽和脂肪酸とコレステロールが少なく、カルシウム、カリウム、マグネシウム、食物繊維が多い食事
・減塩:食塩摂取量6g/日で概算
・節酒:男性30ml/日、女性15ml/日以下のアルコール制限
(参考資料 高血圧治療ガイドライン2004)
ご自分の血圧を考え、生活習慣を見直しましょう。
今回の献立の栄養量
エネルギー量 (Kcal) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
505 | 25.9 | 11 |
コレステロール (mg) |
炭水化物 (g) |
塩分 (g) |
67 | 73.3 | 2.5 |