肥満解消!今年こそ(4)
献立作成者:矢田美幸
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今回は運動についてお話をします。
肥満解消には、運動が不可欠であることは皆さんもご存知だと思います。
厚生労働省が発表した運動習慣のデータを見ると、
平成15年 | 平成20年 | 目標値 | ||
日常生活における 歩数 |
男性 | 7503歩 | 7011歩 | 9200歩以上 |
女性 | 6762歩 | 5945歩 | 8300歩以上 | |
運動習慣者の割合 | 男性 | 29.3% | 33.3% | 39% |
女性 | 24. 1% | 27.5% | 35% |
運動習慣とは1回30分以上の運動を週2回以上、1年以上継続していることとしています。
この数字を見てみると運動の継続が難しいことが分かります。
まず、体を動かすことによって、どのような変化があるかを見てみると
1.定期的な運動は、生活習慣病の予防
2.運動によって基礎代謝が向上し脂肪燃焼を活発にし、太りにくい身体になる。
3.運動習慣のある人は若々しさを維持できる
4.脳細胞を活性化する。
短期間のダイエットは苦しい割にリバウンドがあります。
本気で肥満解消を考えるなら長いスパンで考えることが大事です。
バランスのいい食事+運動で脂肪を確実に落としましょう。
カロリーバランスがマイナスになると、体内に蓄えられていた体脂肪がエネルギーとして消費されて、体重が少しずつ減っていくはずです。
1か月で体脂肪1kg分をダイエットするには
脂肪1kg= 約7200kcalです。
これを30日で割ると 7200kcal÷30日= 240kcalとなります。
1日240kcalをカットしていくと6カ月後には6kgの減量ができる計算になります。
次に、240kcalのカットをどのようにしたらいいかについて進めます。
まず、80kcalを1単位と考えます。(これは、バランスのいい食事のとり方として食品交換表を使った方法があり、その中で80kcalを1単位と表現しているからです。)
「食品交換表を使って」
240kcal÷80kcal=3単位と考えます。
3単位(240kcal)をどう振り分けるかを考えます。
今現在、食べ過ぎていると思っているなら食事で2単位、運動で1単位としてはどうでしょうか。
また、運動不足と思っているなら食事1単位、運動2単位と考えるといいのではないでしょうか。
食事量の1単位は「食品交換表を使って」の中から、
たとえば、食パンなら6枚切り1/2枚、卵1個、バナナ1本などです。
栄養バランスを考えて主食・主菜・副菜があるようにしてください。
運動の1単位は次の表に示します。
【1単位80kcalを消費する運動時間と
30分間運動を継続した時の消費エネルギー】 体重60kg男性の場合
運動の種類 | 1単位消費する 時間 |
30分継続した時の 消費エネルギー |
散歩(ゆっくり) | 30分 | 96.1kcal |
ラジオ体操 | 25分 | 142.2kcal |
社交ダンス | 23分 | 104.0kcal |
歩行(普通) | 20分 | 134.5kcal |
ゴルフ | 16分 | 150.3kcal |
ウォーキング(速歩) | 15分 | 195.0kcal |
サイクリング(ゆっくり) | 15分 | 144.0kcal |
階段昇降 | 15分 | 180.7kcal |
スイミング(ゆっくり) | 11分 | 218.2kcal |
ジョギング(ゆっくり) | 10分 | 250.0kcal |
ジャズダンス | 10分 | 273.6kcal |
ジョギング(はやめ) | 8分 | 280.0kcal |
ご自分でこれくらいならできると思うものをはじめてみましょう。
水分補給について
「乾いたな」と思った時には既に身体は脱水になっていると言われています。
運動をする時は水分補給をこまめにしましょう。
今回の献立の栄養量
エネルギー量 (Kcal) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
470 | 21 | 7 |
炭水化物 (g) |
食物繊維 (g) |
塩分 (g) |
80 | 9 | 2.5 |