メタボリックシンドロームを解消しよう(10) 高血糖について
献立作成者:矢田美幸 |
血糖値とは血液内のブドウ糖の濃度のことです。
食事をするとだれでも
血糖値が上昇します。血糖値が上昇すると膵臓からインスリンというホルモンが分泌されて血糖値を下げます。
また、グルカゴンやアドレナリン、コルチゾールなどは血糖値を上げます。これらによって血糖値が正常に保たれています。
インスリンの分泌量が少なかったり、インスリンは十分あってもその働きが悪いと慢性的に血糖が高い状態が続いてしまいます。
これが糖尿病です。
血糖値の高い状態を放置しておくと、血液の中のたくさんの糖により血液の流れは悪くなり、細胞に十分な栄養が運ばれず、結果として合併症を引き起こしてしまいます。
血糖値を正常に保つには、
(1) バランスのいい食事を心がけること。食べてはいけないものはありません。
問題は量です。
主食・主菜・副菜があるように献立を考えましょう。
糖尿病食品交換表を使ってみるのもいいです。
(2) お酢や食物繊維の多い食品は食後の血糖値の上昇を抑える効果があると言われています。徐々に吸収されるので血糖値もゆるやかに上昇します。
(3) 食べる順序として、最初にご飯粒やパン、麺類などを食べるよりも野菜や海藻きのこ類を食べたほうが食後の血糖の上がりは少ないようです。
(4) 食事はよく噛んでゆっくり食べること。
今回の献立の栄養量
エネルギー量 (Kcal) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
520 | 23 | 10 |
炭水化物 (mg) |
食物繊維 (g) |
塩分 (g) |
85 | 8.6 | 2.4 |