糖尿病をとことん知る(3)
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今回は、食事についてお話をします。
糖尿病をとことん知る(1)でお話をしたように、食事をすると消化吸収され、細胞に栄養が届きます。
しかし、糖尿病になるとインスリンの出が悪かったり、インスリンの効きが悪いなどの理由で栄養が細胞に取り込まれなく、いつまでも血液中にブドウ糖がある状態が続いてしまいます。これが高血糖です。
糖尿病のコントロールを改善するには、まず食べ過ぎに気をつけ食習慣を見直すことです。糖尿病の食事は、バランスのいい健康食と言われています。
ご自分にあったエネルギー量の食事をとりましょう。
主治医から「あなたの食事の指示カロリーは1日○○kcalです」と食事量の指示があります。
エネルギー量は性別、年齢 肥満の度合い、活動量(仕事で言うならデスクワークなのかよく体を使う仕事なのかなど)、検査結果、合併症の程度などを考慮して医師が決めます。
栄養指導をしていると、医師からの指示カロリーよりも多く食べている方が多いです。
実際、栄養指導を受け食事内容を見直して頂くと少しずつですが検査結果も良くなります。
食事を作る時、糖尿病食品交換表を使うと分かりやすいと思います。
糖尿病の食事は「これは食べたらダメ」というものはありません。いろんな食品を少しずつとるのが良いと思います。
食事をした後、急激に血糖値が上昇しない食べ方として
おなかが空いたと言って主食(ご飯、パン、麺類)等を先に食べるよりも汁物を少し飲み、野菜などの副菜を少し食べ、主菜(肉、魚、卵、大豆等)を少し食べたほうが、食後の血糖値の上昇が抑えられると言われています。
次回は運動についてお話をします。
今回の献立の栄養量
エネルギー量 (Kcal) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
532 | 31.1 | 11.8 | 75.0 |
カルシウム (mg) |
コレステロール (mg) |
食物繊維 (g) |
塩分 (g) |
252 | 76 | 6.5 | 2.0 |